E図のモデルでは姿勢の変化で、頭の位置が右に寄り、左肩と頭の距離が長くなることにより左の筋肉(モデルは僧帽筋)は過剰牽引されます。右側の筋肉は短縮され伸縮性を失います。またF図のように頭の重心が前に移動し、それを支えるため首から背中の筋肉は慢性的に緊張します。両肩甲骨も左右に広がり前に移動し、両肩甲骨間の筋肉も過剰なストレスをうけ、胸郭はしぼみ呼吸が浅くなります。美容的には猫背やバストの下垂が気になります。 こうして筋肉の動きは減少し、血行の循環は悪くなり、筋肉に必要な酸素や栄養素はとどこおり、二酸化炭素や老廃物がたまりコリや痛み等の不快感が慢性化します。マッサージや運動で血行を促すことも大切ですが、原因となる骨格を治すことが必要です。
また、胸郭に支えられた第1胸椎と、動きが自由な第7頚椎の間は質量の差が大きく、E図の場合左側の関節は離開しやすく、左側の肩に寝違いのような首・肩の痛みや腕の痛みが起こりやすくなります。左腕も遠心力により離開が進み四十肩になりやすくなります。テニス肘は上腕骨とトウ骨、ゴルフ肘は上腕骨と尺骨、手首の痛みや腱鞘炎もその場所を構成する骨の離開や不整列によりおこります。
以上、一例として骨盤の変化がおよぼす、様々な症状が発生するメカニズムを解説してみました。しかし、過去の事故や外傷、職業的反復作業や、日常的な姿勢のくせなどにより、色々な変化があらわれます。それらを的確に見つけ、バランスのくずれた骨格を正常な状態に戻すことで健康を取り戻させるのがカイロプラクティックなのです。
|